手首の角度

この記事の最終更新日は 2016年10月31日 です。現在は状況が異なる場合がありますので予めご了承ください


YouTubeの、スポーツ関係の専門学校生の方々のチャンネル「努力者 P.of.E channel」さんが新しい動画をあげていたので、それについての感想を書きたいと思います。

 

ベンチプレスのときの手首の角度

 

今回の動画では、以前にベンチプレスの動画をだしたときに説明した件について、補足をしていました。

 

以前の動画というのは、以下のもの。

 

 

動画がすこし長いのでカンタンに説明しますと、手首を伸展するのではなく、屈曲するべきという話です。

 

手首(手関節)の伸展というのは、手を甲側に曲げること、反対に屈曲は、手首を手のひら側に曲げることです。「カモン」とするときは、手のひらを自分の体側に向けてクイクイとすると思いますが、あれが屈曲です。

 

この動画では、サムレスグリップでベンチプレスをしたときに、シャフトをきちんと手の骨で受け止めないと手首の伸展によるダメージが蓄積されてしまい、チカラが抜けるようになってしまうと説明していました。

 

※ サムレスグリップとは、親指とほかの四指をそろえて、同じ方向から握るもの。親指をほかの四指の反対側からまわしてガッチリ握るのが、サムアラウンドグリップです。

 

「これは解剖学的に…」とメンディくんが言っていて、私は「なるほど、気を付けなくては」と感心した記憶があります(笑)。

 

この手関節の屈曲・伸展が、なぜベンチプレスの挙上に影響するのかということを、具体的に説明しなおしたものが、今回でた新しい動画です。

 

「前回のは少しノリで撮ってました」という趣旨のことを言っていて、「ちょwww」と思いましたが、気を取り直して新しいムービーについて概要を書きたいと思います。

 

手首を屈曲させるべき3つの理由

 

新しい動画は、以下です。

 

 

今回は、手首を進展させるとよくない、屈曲させるべきであるという理由(仮説)を3つ述べています。

 

  • 神経がたくさん集まっている「ギヨン管」が刺激されて痛みが出るため
  • 手首が寝ていると、胸の拮抗筋(背中の筋肉)を刺激する尺骨神経ががんばってしまうため
  • 大胸筋にチカラを入れる(屈曲する)ときは、ほかの部位も屈曲していたほうがチカラが入りやすくなるため

 

以上のような理由で、手首は寝かせるのではなく、立てる(手のひら側に曲げる)ほうが良いとのことでした。

 

これらはあくまで仮説ということも付け加えていました。パワーリフティングをする方々は、反対に手首を進展させてベンチプレスをおこなう場合もあるという反対の例も、きちんと言っていたのは好感が持てます(なぜか上から)。

 

2番目について、少し補足説明します。

 

尺骨神経というのは、腕の小指側に走っている神経で、上の動画では広背筋を支配筋とする神経として説明されています。

 

手首が寝ることで尺骨神経が刺激されて、大胸筋の拮抗筋である広背筋にチカラがはいり、拮抗筋にチカラが入るため、反対の大胸筋がゆるんでしまいチカラが入らなくなる、という論理です。

 

調べてみたところ、広背筋の神経支配は「胸背神経」が担っているようです。残念ながら、私に調査力では、尺骨神経が胸背神経と連動しているのか、どう関係しているのかはわかりませんでした。

 

もし気になる方がいたら、ぜひ調べていただきたいと思います(他力本願)。

 

手首は曲げるべきか立てるべきか

 

それでは、結局のところ、手首は曲げるべきなのか、それとも立てるべきなのかということについて、私なりの結論を述べたいと思います。

 

私は、手首は立てる(屈曲させる)ほうが良いと思います。

 

これは個人的なトレーニング経験からくるものなので、万人にとってそれが良いとハッキリとは言えませんが、そのように感じています。

 

あくまで個人的な感覚なのですが、手首を曲げると、肘の位置が安定しなくなります。肘の位置が安定しないというよりは、正確には「大胸筋にチカラが入るポジションに、肘の位置を持っていけない」です。

 

私はあらゆる関節が固いのですが、手関節もほかの関節同様に固く、おそらくそのために上記のような現象が起きている可能性がありますが、とにかく手首は屈曲させておこなっています。

 

筋肉の付き方(起始と停止)や、骨の長さなども人それぞれ違いますので、万人に合う方法はないと思います。もちろん神経支配などにおける、解剖学的な見地からの正解というのはあるのかもしれません。

 

しかし、実際的な問題として、本人がいちばんチカラが入るフォーム、怪我をしないフォームでおこなうのがベストだと考えます。

 

というわけで、私は彼らの動画が腑に落ちますし、今後も手首を屈曲させてベンチプレスをおこなうと思います。

 

筋トレは奥が深く、人によって意見もさまざまです。自分の目的、筋肉との対話、怪我のリスクなどを総合的に勘案して、自分なりの最適な方法を見つける努力をおこたらないようにしましょう!